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ギャラリー詳細

「画像からくり」 第3回  プラクシノスコープ 桑山哲郎 氏

 

Fig.1学習雑誌の付録のプラクシノスコープ(小学館 2007年2月)

 「プラクシノスコープ」は,映画前史の時代の映像装置である.映画では,フィルムに開けられたパーフォレーション穴を用い,間歇的にフィルムが送られる.これに対し,プラクシノスコープでは反射型ポリゴンミラーを用いることで,連続したコマ送りを行っても画面が流れるのを補正している.後の時代のテレシネ装置,すなわち映画フィルムを任意のコマ数で送りながらテレビ放送を可能とするコマ数変換を行う装置にも通じる,かなり高度な光学技術である.
 この19世紀後半の発明が,21世紀に入り商品として店頭で目につくようになった.Fig. 1は,学習雑誌「小学一年生入学直前号」の付録である.名前は“ドラえもん潤・#160;マジックアニメまわるくん”で,円板の上に描かれているキャラクターの姿を正10角錐形のポリゴンミラーに映し動画として観賞する.2007年,書店の店頭では派手なしかけが置かれ,入学準備号の宣伝が行なわれていた.またテレビコマーシャルにも,この仕掛けを回す子供の姿が登場した.
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著者:桑山 哲郎

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