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ギャラリー詳細

写真のある美術館・博物館・資料館-8 入江泰吉記念奈良市写真美術館

 

入江泰吉「古都遠望」1957年頃

■当館自慢の一品
奈良を代表する東大寺大仏殿と興福寺五重塔が,靄の中から浮かびあがる,まさに天平時代の原風景をみているような風景である.これは当写真美術館のコレクションの核をなす入江泰吉が,戦後,大和路の風物を撮りだして十余年が経過した頃の作品である.大和路初期の代表作.
入江泰吉(1905〜 1992年)
 1905年,奈良県奈良市に生まれる.31年から大阪で写真店「光藝社」を開き写真家として活躍.文楽の写真家として知られる.45年,戦災に遭い,故郷である奈良に引き揚げる.同年11月17日,疎開先から戻る東大寺法華堂四天王像を目撃,アメリカに接収されるとの噂を聞き,写真に記録することを決意.
以来,奈良大和路の仏像,風景,伝統行事の撮影に専念.晩年には「万葉の花」を手がけるなど約半世紀にわたって奈良大和路を撮り続けた.92年1月16 日逝去.86歳.
著者:入江泰吉記念奈良市写真美術館・学芸員 説田 晃大

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