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ギャラリー詳細

「画像からくり」第11回 平面鏡付きのステレオ写真集とステレオビューア 桑山哲郎 氏

 

Fig.2 反射鏡を取付けた様子

Fig. 2 は,写真集のページを開きビューアを組立てた様子である.立体的な構成が分かりやすいように,板の影が右にできるように照明している.大きな板が手前に飛び出している様子をご理解いただけることと思う.なお実際の観賞状態では,鏡の左右が均等な明るさであることが望ましい.この板の向かって左の面には,大きな反射鏡が張り付けられている.ステレオ写真集を観賞する際には,鼻が平面鏡の手前の縁に密着する程近づける.すると,ページの左側に配置されている写真が平面鏡に写り込んで右側の写真と重なり,立体視が成り立つ.写真の寸法は左右 137 mm, 上下 110 mm と比較的大きく,明視の距離( 250 mm )から観賞できるので,大変快適である.ただしこの明視の距離から観賞するという制約から,かなり大きな寸法の平面鏡を付属させることが必要となる.またこの本の裏表紙に表示されている使用法では,写真集を机の上に広げ,真上から覗きこむようになっているが,水平方向に向かって観賞する方が好みなので,写真では本を 90°の角度に開き台の上に置いた状態にしている.ページをめくると27組のステレオ写真が次々と現れ,大変楽しめる.印刷されている写真の画質にも十分注意を払っていて,なかなか優れたステレオ写真集と思うのだが,この寸法の写真集は1998年に出版された4冊以後は出会っていない.平面鏡を用い,ステレオ写真対の一方を左右逆像に印刷した写真集や雑誌などは,後10数点所有しているのだが,鏡の大きさはずっと小さくて方式はどれも同じである.そこで次には,鏡を2枚使用したビューアを取り上げることにする.
著者:桑山哲郎 氏

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