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ギャラリー詳細

「画像からくり」第11回 平面鏡付きのステレオ写真集とステレオビューア 桑山哲郎 氏

 

Fig.4 ビューアを組立てた様子

Fig. 4 は,このビューアを組立てた状態である.一番右の平板の透明なポケットにはE判のプリントを挿入し,右の目で直接見る構造である.一方左目用のプリントは,中央に立上っている板の左側の面のポケットに挿入する.中央の上部に見えるのは接眼部に配置した平面鏡で,向かって左の平板上に平面鏡が配置されている.左目用のプリントで拡散反射された光は,左の平面鏡,中央上部の平面鏡で反射されて左の目に到達する.このように複数回反射の光学系を採用したことで,1台のカメラで2回撮影,あるいは2台のカメラで同時に撮影した写真を特に指定せずにサービスサイズプリントするだけで良いので,大変気軽にステレオ写真を楽しむことができる.
左右別々なプリントをポケットに入れて観賞する仕組みは,大変合理的である.左右の写真に多少の位置ずれがあっても,上下左右に位置を調整することができる.ただ残念なことは,老眼が進んでいる目には,プリントの観賞距離が近すぎることである.目から離して使用すると画面全体を観賞することができなくなり,老眼鏡の助けを借りることになる.なお,先に取上げた写真集とは異なり,このビューアは180°面内回転しても使用することができる.反射鏡による画質の劣化があるので,右目が効き目の方は元来の配置で,また左目が効き目の方はビューア全体を回転し,プリントの挿入をポケットの下側から行うようにすると良いと思われる.

(桑山哲郎)
参考文献:1)“3D PLANT”( principle photography Image Quest 3-D), DK Publishing, Inc. 1998.
著者:桑山哲郎 氏

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