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ギャラリー詳細

「画像からくり」第15回 DVDを使用した分光器の組立キット 桑山哲郎 氏

 

Fig.4 組立中の分光器(DVD差込口側)

Fig.4は,組立中のキットをDVD差込口の側から撮影している.暗箱の手前側の側面に「DVD」と表記された破線と「CD」と表記された破線が見える.回折格子としてCDを用いる場合には,格子ピッチの違いから取付け角度を変更する必要があるが,その際のガイドが書き込まれていて,大変親切である.なお,暗箱の遮光という観点からは,DVDは窓から差し込むのではなく,大型の暗箱の中に配置した方が良い.この分光器を手で持ち使用していると,窓とDVDの隙間から漏れる光が邪魔になることがある.
なお,分光器の手作りを科学教育に役立たせようと活動している先生は,若林氏を含め化学の関係者が多い.特許明細書にも「水銀による黄色の輝線(波長577nm と579nm )を2本に分離するにはDVDを用いることが必要で,CDでは能力不足である」という波長分解能力に対する記述があり,具体的な性能目標をもって科学教材を開発している様子が分かる.このように大変優れた教材であるので,もっと知名度が高くなり,いろいろな場面で活用されることを望む.
引用文献
1) 若林文高,「DVD分光器及び分光方法」,特許第412635号(P4126375),特許権者:独立行政法人 国立科学博物館,2003年11月26日出願,2008年5月23日登録.
著者:桑山哲郎 氏

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