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ギャラリー詳細

「画像からくり」第18回 粒子の移動を用いた描画器具 桑山哲郎 氏

 

Fig5 USPatent_3,055,113の説明図

この描画器具は,アメリカの Ohio Art社が1960年より発売,大変広く普及し,親しまれているということであるが,日本国内ではそれ程は普及していない.その仕組みは,US Patent1)の説明図に分かり易く示されている(Fig. 5).ノブを回すことでベルトの輪が送られ,ベルトに取り付けられた上下と左右方向の棒が平行移動して,針が上下左右方向に動かされる.フランス人のA. Grandjean氏による1959年の発明であることは意外であった.
以上,粒子の移動を用いた繰り返し使用が可能な描画器具を2種類取り上げた.今回取り上げたのは玩具であるが,MEMSなどの機械技術進歩と組み合わせると,別な優れた画像機器に変身する可能性もあると思われる.なお今回は調査不十分で触れることができなかったが,1960年代(?)に,大陸間弾道ミサイルの作戦司令室では不透明なフィルムを針で引っ掻く方式の超高解像力の映写装置が用いられたということもあり,「歴史は何度でも繰り返す」のだと思う.
引用文献
1) US Patent 3,055,113, A. Grandjean , “Tracing device”, Filed Sep. 25, 1962,
著者:桑山哲郎 氏

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