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ギャラリー詳細

「画像からくり」第24回 理科教育用のカメラとルーペ

 

Fig.1 2台の理科教育用カメラ

 まずFig.1をご覧いただきたい.普通の小型カメラの様に見えるが,興味深い「からくり」が満載で,このカメラの正体が分かるまでに少し時間がかかった.上の1台目のカメラは,赤色のボディ本体の縁に「コ」の字の形に黒い部品が見える.この部分は上に引き出すことができ,一番下には回転軸がある.「さつえいガイド」という名前が付いている.撮影レンズの近くには2種類の操作部が配置されている.向かって左のレバーは,レンズカバーの開閉とフラッシュの電源を操作する.写真では,白色のカバーが半分だけレンズを覆う状態にしている.右下のダイヤルでは,「きほん」,「ぶんしん」「キラキラ」,「かんさつ」の4つの撮影モードを切り替えることができる.「キラキラ」モードでは,縦横の格子が刻まれたフィルターが撮影レンズの前に出てきて,明るい点からの放射状の光の線が写し込まれるようになる.
 これらの撮影モードは,下に置いた2台目のカメラでも同じである.このカメラには説明書が付属していたので,ようやく詳細を知ることができた.福武書店(会社名は(株)ベネッセコーポレーション)は進研ゼミ小学講座という教育ビジネスを行っているが,小学3年生向けの刊行物「チャレンジ®3年生」の2009年8月号の付録「夏のかんさつカメラMS(ミラクル ショット)」がこのカメラの名前である.ボディに貼られているシールは購入者が貼ったものである.3年生の8月号の付録教材としてのカメラは,2013年にはレンズ付きフィルムに被せるアダプターに変化しながら,現在も継承されている.なお今回のカメラは,35ミリフィルムを使用するフルサイズカメラ,レンズの焦点距離は27mmで絞りはF8固定,シャッター速度は1/120秒固定,焦点調節は固定で1.5m〜無限遠までが合焦範囲,12枚撮りのISO400カラーネガフィルムが同梱されていることが分かった.
著者:桑山哲郎 氏

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