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ギャラリー詳細

「画像からくり」第26回 フェイス形カメラ

 

Fig.6_2つの目が撮影レンズになっているカメラ(Holga 135TIM)

Fig.6 は,同じHolga社の別なフェイス形カメラである.35ミリフルサイズの画面を左右分割し,同時あるいは独立に撮影が可能な機能を持っている.カメラ名は「Holga 135TIM」(Twin Image Maker)で,中国製のカラーネガフィルムが同梱されていたので一緒に撮影した.撮影レンズの間隔が18mmなので,左右同時に撮影したのではほとんどステレオ写真の効果が得られず,ほぼ同じ写真が撮影されることとなる.まるで「まぶた」のような開閉式レンズカバーが左右の撮影レンズに付けられていて,単独の撮影も,多重露光も簡単にできる仕掛けになっている.
以上,フェイス形カメラを3 機種取り上げた.大袈裟に,「カメラとは何か?」「カメラは他の人とコミュニケーションをとるための道具である」といった議論を繰り広げるなら,フェイス形で声を発するカメラがもっと注目されても良いだろうと思うのだが,世の中はなかなかそのようには進展していない.なおこの「画像からくり」の連載第2回1)で取り上げた,3本の撮影レンズを持つカメラの1 台も,ロボットの顔を意図したデザインになっているので,ご参照いただきたい.
参考文献
1) 桑山哲郎,「画像からくり 第2回 3本,4本,9本の撮影レンズを持ったカメラ」,日本写真学会誌,73, 133 (2010).
著者:桑山哲郎 氏

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