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ギャラリー詳細

「画像からくり」第32回 実物映写機

 

Fig.2映写機の正面

Fig.2 は,映写機の正面の外観である.キャビン工業という日本のメーカー名,CR-30 という機種名に加え,製造元であるドイツの“Braun”,メーカーの所在地である“Nürnberg”そしてレンズの名称と諸元“BRAUN-SUPER-PAXIGON 1:3.5 280 mm MC MADE IN GERMANY”を読むことができる.このプロジェクターは,“Braun Paxiscope XL Episcope Projector”という製品に対し,日本のキャビン工業(株)が日本語の操作部表示などを加えて国内販売したものである.私は相当古いと思い入手したのだが,2001年の写真映像用品カタログに掲載されている,意外に新しい機器であった.実物映写機については,1900年代,20世紀初頭頃の商品が有名であるが,構造は変わらずに21世紀に入っても製造・販売が続いていたことになる.カタログには,「拡大トレースに最適な小型実物映写機」となっていて,「プリント写真や印刷物・書籍を拡大映写し,デザイナー,イラストレータなどの使用に向いている」と記載されている.まさにデジタル技術で完全に置き換わってしまった領域である.
著者:桑山哲郎

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