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ギャラリー詳細

「画像からくり」第33回 回転円板付きの絵本

 

Fig.2_表紙を開いた最初のページ

 Fig.2は表紙を開いて最初のページである.ここには,以下の言葉が書かれていた「ねこさんが かいた.ねこさんが けした.かいて けして かいて けして……」.ダイアルを回すとこの言葉の通りの光景が目の前に作り出された.A,B,Cと文字書かれた後に黒板消しが表れて文字が消され,元の何も書かれていない黒板に戻ってしまう.手で動かしているのは,確かに印刷された1枚の紙なのだが,まるでディスプレイの様に,表示を消す動作が行われている印象を持った.まさに「画像からくり」である.私たちの目は,網膜上に生じた光の強度分布から目の目の世界を推定しているのだが,穴の開いた絵本のページと,すぐ下に配置された回転円板の組み合わせが,想像を超える変化を作り出しているのである.
著者:桑山哲郎

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