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ギャラリー詳細

画像からくり第36回 江戸の遊び絵の伝統

 

Fig.4_江戸の遊び絵「新板武者の折かわり絵」が変化する様子

この様な探索を続けていくうちに,江戸の遊び絵に出会うことができた.「折り替わり絵」などの名前で江戸時代から明治にかけ,多数の絵が版画として量産されていた様である.大変魅力的な図柄が多いのだが,折を開くことによる変化が良く分かる例を,Fig.4 として紹介する.折り込んだ状態と,開いた状態が解説として書き込まれているが,着色された模様と重なり印刷からは読みにくいので,書き出してみた.最初の図,右上は「とそ包のかたち」と解説があり,「ひらけバ加藤清正」とある武将の姿を参照いただきたい.説明文は,「おりづるのかたち」,「ひらけバ楠正成」と続く.この絵図は「歌川国利 新板武者の折かわり絵」(しんばん むしゃのおりかわりえ)3)とされているが,同種の出版物が数多く存在したと思われる.折り込んだ状態と,開いた状態を対比させ,変化をお楽しみいただきたい.
著者:桑山哲郎

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